はんこにも表情

はんこイメージ

はんこは外枠の中身の文字から成り立っているが、もし外枠がないと文章の一部分として見られてしまう恐れがある。
「○○株式会社」や「○○財団法人」という社名のゴム印などは黒や青のスタンプインクで捺印が外枠にないので文章の一部分であるように見える。
はんこは外枠の四角や円や楕円に囲まれてはじめて成立する。

次に中身の文字であるが太字か細字か、楷書か草書か篆刻かで随分と印象が変わってくる。
同じく「愛」の一字でも円の中に太字で目一杯描かれているとたっぷりの愛情に思えてくるし、細い小さい間とさめてサバサバした愛情のように見えてはこないだろうか?
字そのものにおもしろ味があるからはんこにも表情があるようにみえるのかもしれない。

相撲の番付表は勘定流という文字で書かれているが太くたっぷりの墨で力士の名前が書かれている。
それはまるで力士の体をあらわしているようで、見るだけでも楽しい。もし番付表がパソコンの明朝体で書かれていたら・・・。

想像してみると全く味けないきがする。近頃では新年のあいさつでさえ携帯メールですませる若者が多いようだが、じわじわと手書きのよさが復活しつつあるようだ。
その上でやはり印刷文字より下手でも毛筆が良いと思う。
その人の味があるし一生懸命さが伝わってくる。

はじめに書いたようにはんこは外枠と文字とで成り立っている物だから文字を工夫することによっていろいろな使い道がある。
消しゴムにイニシャルを彫ってメモのやり取りの最後に捺印をするだけで文章に暖かみが加わる。
書の大家と言われている人の作品でも最後の雅号印で完成するのだ。

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